目次
◆位牌の起源は中国の習慣?
・儒教の習慣が起源という説
・中国の「位版」が起源という説
・禅宗の「単位」「単牌」が起源という説
◆位牌には「順修牌(じゅんしゅはい)」と「逆修牌(ぎゃくしゅはい)」の二種類がある
・白木位牌は延べ送り用の仮位牌
◆本位牌は3種類
・塗り位牌
・唐木位牌
・モダン位牌
◆位牌は仏壇のサイズを基準に選ぶとよい
・位牌はお仏壇のご本尊
位牌の起源は中国の習慣?
位牌の起源はどんなものなのでしょうか。
実は諸説ありますので、代表的な3つをご紹介します。
儒教の習慣が起源という説
中国儒教では、故人の名前などを木簡(もっかん)に記して祀っていました。
鎌倉時代に禅宗の僧侶がこの習慣を日本に広め、江戸時代ころに庶民にも広まったといわれています。
中国の「位版」が起源という説
中国の天子が、祖先や神を祀るときに、金で作った長方形状の板にその名前を書いたものが由来、とする説です。
禅宗の「単位」「単牌」が起源という説
中国の禅宗では、僧侶の役目を木板に書いていました。
これを「単位」や「単牌」と呼んでおり、それが由来とする説です。
位牌には「順修牌(じゅんしゅはい)」と「逆修牌(ぎゃくしゅはい)」の二種類がある
位牌には大きく分けて二種類あるのをご存知でしょうか。
一般的によく見るタイプの位牌は「順修牌(じゅんしゅはい)」と呼ばれるもので、故人が亡くなった後、ご遺族が供養のために作るものになります。
もう一つ、生前に本人が好みの位牌を作ることもでき、これを「逆修牌(ぎゃくしゅはい)」と言います。
なお、この記事では、より一般的な「順修牌(じゅんしゅはい)」の方に焦点を当てています。
白木位牌は延べ送り用の仮位牌
「順修牌(じゅんしゅはい)」は、葬儀のときは白木の位牌で用意し、四十九日の法要では、本位牌に取り換えます。
白木の位牌は、いわば延べ送り用の仮の位牌で、「野位牌」や「仮位牌」と呼ばれることもあります。
四十九日の法要までは、故人の魂がこの世とあの世とをさまよっているとされており、この白木の位牌のほうを祀っておくのが通例となています。
四十九日目に成仏するとされており、その証として、白木の位牌を本位牌に変えるというわけです。
白木の位牌の方はお寺に納め、閉眼供養やお焚上げを依頼しましょう。
本位牌は3種類
本位牌はその後長く供養に使われます。
本位牌は、その素材によってだいたい3種類くらいに分類できます。
塗り位牌
黒い漆で塗り上げられ、金や蒔絵などの装飾が施された塗り位牌。
最も多いタイプの位牌です。
材質はヒノキやベニマツ、シナなど、白系の木材が良く使われています。
唐木位牌
位牌の材質が、熱帯地方減算の高級木材、黒檀や紫檀で製作された位牌です。
漆塗りをせず、自然のままの美しい木目をそのまま活かした仕上がりになっているのが特徴です。
唐木とは、これらの木材がかつての中国の王朝、唐を経由して輸入されていたためにそう呼ばれています。
モダン位牌
木材にこだわらず、樹脂や陶器、クリスタルなど、様々な素材を使った位牌で、伝統にとらわれないスタイルのものが多く、最近人気があります。
例えば、寄せ木細工のものや、デザイン性の高いものなどもあり、カラーバリエーションも豊富。
洋風の部屋にも似合うようデザインされているものが多いのが特徴です。
位牌は仏壇のサイズを基準に選ぶとよい
さて、ここまで位牌には使われている材質ごとに、大まかに三種類くらいあることをご紹介してきました。
実際に購入する際は、そのデザイン性なども大きな破断基準になると思いますが、やはり一番基準となってくるのは、位牌を安置するお仏壇のサイズでしょう
実際に仏壇に安置したときに、バランスがよくなる大きさのものを選ぶとよいですね。
なお、位牌のサイズは「寸」が用いられてることがあります。
1寸はだいたい3センチくらいです。
位牌はお仏壇のご本尊
さて、最適な位牌を用意したら、さっそくお仏壇に安置しましょう。
位牌は、故人の魂が宿ったお仏壇のご本尊で、お仏壇はそのご本尊を祀る祭壇なのです。
位牌を安置し、手を合わせることで、仏さまになった故人を偲び、冥福を祈り供養することができるのです。
位牌は、故人はもちろん、代々のご先祖に思いを馳せ、あなたの心に安らぎを与える存在と言えるのです。
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