目次
・塗り位牌の価格
・漆塗りの手間によって価格は変わる
・金箔の純度によっても価格は変わる・木材の材質でも価格は変わる
・モダン位牌はデザインや材質によって価格が変わる
・まとめ
葬儀では「仮位牌」と呼ばれる白木の位牌を用いますが、四十九日法要までには本位牌を用意しておく必要があります。
本位牌の価格帯は数千円からありますが、中には100万以上するものもあり、その価格のバリエーションはとても幅広いもの。
初めて購入されるという場合は、予め相場を知っておいた方が選ぶときに役立ちます。
この記事では、位牌の価格に焦点を当ててご紹介します。
塗り位牌の価格
位牌は大きく分けて「塗り位牌」、「唐木位牌」、「モダン位牌」の3種類があります。
その中でも、皆さんがよく目にされるのは「塗り位牌」ではないでしょうか。
塗り位牌とは、黒い漆などで塗りあげられ、金や蒔絵などの装飾を施された位牌です。
価格は、材質や塗料、装飾に使われる金の量などで決まります。
3.5寸サイズの塗り位牌であれば、1~5万円ほどのものが多いです。
漆塗りの手間によって価格は変わる
漆塗りの場合、会津塗りのような本漆を使用しているケースでは、手間が多く価格は上がります。
熟練の職人が下地を砥ぎ、下塗り、再び砥いでから中塗り、さらに砥いでから上塗りといった工程を経る。
その後、蒔絵などの専門の職人の手によって金箔や蒔絵の装飾が施されるため、全工程で1か月以上かかるものもあります。
相場はだいたい4~10万円ほど。
合成漆を使用した位牌もあり、その場合は価格は抑えられています。
合成漆としてよく用いられるのは「カシュー塗」で、これは本漆とよくにた光沢があり、本漆のものとそうかわらない見栄えのものが多いです。
カシュー塗の位牌は、塗や砥ぎの工程が簡略できるため、価格を抑えることができ、相場はだいたい1万円前後です。
金箔の純度によっても価格は変わる
次に、装飾に使われる金箔に注目してみましょう。
やはり、含まれる金の純度も価格に影響します。
金箔は、純度の高いものから「五毛箔(ごもうはく)」から「1号箔」、「2号箔」、「3号箔」のランクがあります。
木材の材質でも価格は変わる
3つある位牌の種類のうち、材質を活かしたつくりになっているのが「唐木位牌」です。
唐木位牌は、塗料を塗らずに木の木目をそのまま活かしたデザインが特徴。
金箔や蒔絵の装飾が施されていないのが一般的で、価格は使われている材質によって左右します。
よく用いられているのは「黒檀(こくたん)」や「紫檀(したん)」、「鉄刀木(たがやさん)」などの高級木材。
また、同じ黒檀や紫檀であっても、希少なものを使った場合は高価になります。
相場はだいたい2~5万円です。
モダン位牌はデザインや材質によって価格が変わる
最近人気のモダン位牌は、従来の位牌のように木製のものだけでなく、クリスタルや陶器、樹脂など、様々な材質が用いられ、デザインのバリエーションも豊富。
それだけに価格も様々で、デザイン性の高いもの、高級な素材を使っているものなどは高価ですが、よく売れているタイプの物は3万円ほどの価格帯のものと言われています。
まとめ
位牌の価格帯は幅広く、材質や使われている塗料、作業工程の多さなどで価格が変わってきます。
一度購入したらその後何十年と用いるものですので、あまり安価なものにすると、傷みがはやく早い段階で作り直しが必要になることもあります。
故人だったらどんなものを選ぶかなどを考えながら、親族も納得するようなものをじっくり選ぶようにするとよいですね。
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